「ウェルカム」とか言われると「ラクーンシティへ、いらっしゃーい!」にも読めてしまって、ちょっと陽気な感じになってしまうな。
映画第1作目の公開が2002年なのでもうかれこれ19年前。ポール・W・S・アンダーソン監督の『バイオハザード』が原作からだいぶ離れたバトルアクションな独自路線をひた走ってきたのに対して、今回の予告編をみるとリブート版は原点回帰のホラー寄りな内容になるのかと思われます。ゲームでプレイヤーがゾンビと初対面する『バイオ』を象徴するあのシーンもバッチリあって期待できそう。
そのあたり監督も意識しているみたいで、IGNのインタビューでも語っています。
「この映画を観る人に怖いと感じてもらうこととダークで不気味な雰囲気を作り出すことは、僕にとってとてもだいじなことでした。これまでの映画は、もっとアクション寄りで、そういった雰囲気はあまりないんじゃないかと感じていたんです」
リブート映画『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』、ヨハネス・ロバーツ監督による予告編解説【独占】
クレアが主役で洋館のシーンもあることを考えるとゲームの『1』と『2』を軸に描かれるみたいですが、時系列として2ヶ月の開きがあるはずなので、そのあたりシナリオにどのようにまとめるのかも気になるところです。
出演している役者さんが全員濃いめで、自分はパッと見て誰がどのキャラクターなのか分からなかったりしましたが(Tumblrで見かけたGIFアニメを貼っておきます)、
ポール版にはない薄暗く湿ったねっとりとし画面に皆よく馴染んでいて、ホラーゲームとしてのあの質感を出そうと腐心しているように受け取れました。
あと予告編に流れる 4 Non Blondes の『What’s Up』がホラー映画らしくない怖さもスリリングさも醸し出さない曲調ながら、これが逆にゾンビ映画が内包する悲哀や哀愁を表現しているように見えて、個人的には今回の予告でかなり勝手にグッときたポイントです。
ただ、監督のヨハネス・ロバーツ氏の過去作が割としょっぱい評価だったりするので平常心で待つことにします!
お便りを送る