2005年に公開されたクリストファー・ノーラン監督の『バットマン ビギンズ』を観たときは、コミック調な今までのビジュアルとは違うリアル路線でかなり新鮮でしたが、続く『ダークナイト』『ダークナイト ライジング』はストーリーが重く暗く、なおかつヒース・レジャーやトム・ハーディ演じるヴィランのインパクトに目を奪われて、バットマンが始終翻弄され影が薄くなってしまったように見えました。
なのでマット・リーブス監督にはリアル路線はそのままで、バットマンのダーク成分を多めにどっちの闇が深いか勝負(?)で負けない活躍を描いてほしいと思っています。
特に今回のバットマンことブルース・ウェイン役のロバート・パティンソンは『トワイライト』のヴァンパイア役のときもそうでしたが、宿命を背負った薄幸そうな男を演じたら似合い過ぎる佇まいなので素質は十分ではないでしょうか。
ストーリーについては公式サイトで監督が影響を受けた映画に言及していますが、
本作に影響を与えた作品としては、『チャイナタウン』(74)、『フレンチ・コネクション』(71)、『タクシードライバー』(76)に代表される、1970年代の“リアルなストリート”を題材にした作品を挙げている。
映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』オフィシャルサイト
70年代の名作と謳われたクラシックな作品ばかりで、ミステリーやサスペンス要素が強めになるのかもしれません。
個人的に注目してるのは、みんな大好き執事のアルフレッド役がアンディー・サーキスだということ。前作の執事然としたマイケル・ケインも大好きだけど、予告映像にて髭をたくわえ険しい表情で「Dear God(神よ)…」とつぶやくシーンは激シブです。この方、『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムやゴジラなどのモーションアクターもしてたりしてほんと多才。
バットマン活動はじめてまだ2年目の若く自暴自棄気味なブルースを支える執事として重要な役回りになるに違いない!と勝手に興奮しています。
ガジェット周りが今回の予告編ではあまり出てきませんでしたが、バットモービルがごついエンジンを積みながらクラシックカーのようなフォルムになっていたのが意外で良かったです。
あと、恰幅のよいペンギンがコリン・ファレルだというのは言われないとまったく分かりませんでした。電車で隣に座られても「コリン・ファレルだ!」とはまずならんでしょう。バットマンとどう対峙するのかこちらも楽しみです。






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