『ロード・オブ・ザ・リング』日本初IMAX上映記念に『エクステンデッド・エディション』マラソンのご提案

「日本公開20周年記念！」とうたわれると20年前！？と改めて驚いてしまいますが、ファンタジー映画の金字塔が4KリマスターされIMAX上映となって帰ってくるという。『指輪物語』が原作なので月日に耐えうる物語の強度は言わずもがなですが、日進月歩のVFXをふんだんに使った20年前の映像が、リマスターとはいえ再び劇場で公開されるまでに至るというのは、なかなかない出来事だと思います。

劇場のスクリーンで観るのにこれほど適した映画はないので、未見のひとはこの機会にぜひ。20年前公開当時のパンフレットもそのまま再販されるとのことなので古参を気取れる（？）かもよ！

ちなみに上映時間が一番短い第1作目で2時間58分あるため、膀胱に自信のない人は入場する前から飲み物はほどほどにしておいた方がよい、というのが数少ないアドバイスですかね。

『エクステンデッド・エディション』とは

で、今回上映される劇場版とは別に、この映画には『エクステンデッド・エディション』という劇場版には収まりきらず、カットしたシーンを復活させたり追加撮影までして再編集をした、尺がどんどん延びたバージョンが存在します。

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このフルネームで言うと名前も長いエディションは、シーンが増えたことにより登場キャラクターのディテールがより丹念に描かれ、物語の深みもよりマシマシとなって「なんでこんないいシーンをカットしちゃったんだ！？」と思うこともしばしば。あの3時間近くある劇場版が駆け足にみえてくるから不思議です。

『エクステンデッド・エディション』マラソンとは

その尺の長くなった『エクステンデッド・エディション』三部作を「マラソン」の名の通り、イッキ見する競技行為を指します。吐くほどファンタジー映画に浸りたいという生粋のファンタジーファンで、まだ実行したことがないという人はぜひとも挑戦してみていただきたい。

エクステンデッド・エディション版	上映時間
ロード・オブ・ザ・リング	208分（3 時間 28 分）
ロード・オブ・ザ・リング／二つの塔	223分（3 時間 43 分）
ロード・オブ・ザ・リング／王の帰還	250分（4 時間 10 分）
合計	681分（11 時間 21 分）

全長11時間21分。午前9:00にスタートして、水分や食料を補給しながら休みなく観続けることを想定しても、完走する時刻は午後8:00を優に回ります。「あれ、さっき太陽が昇り始めたはずだったが？？」と終わる頃にはすっかり日が暮れてて驚くこと間違いなし。（体験談）

ただ、どっぷりと物語の世界に浸りこめることも間違いなく、重厚で濃密な映像の世界に身を沈める快感を味わえることでしょう。まさにファンタジーの過剰摂取（オーバードーズ）！

諸注意として、実施するにあたっては翌日に休日を設けること。現実世界に戻る時間が一晩寝るだけで足りない可能性があります。そして決して無理をしないこと。自らの体調を顧みてマラソンを途中で棄権するのも持つべき大切な勇気です。

逆に「全然ヨユーしょっ！」という人は、劇場版3作を連続視聴したあとに『エクステンデッド・エディション』3作を走り抜ける『ロード・オブ・ザ・リング』ウルトラマラソンというのもありまして、僕はしたことないですが、体力と時間に余裕のある人は挑戦してみてください。自己責任でよろしくどうぞ。劇場版は3作合わせて9時間18分あり、『エクステンデッド・エディション』と合計すると20時間39分になります。

劇場版	上映時間
ロード・オブ・ザ・リング	178分（2 時間 58 分）
ロード・オブ・ザ・リング／二つの塔	179分（2 時間 59 分）
ロード・オブ・ザ・リング／王の帰還	201分（3 時間 21 分）
合計	558分（9 時間 18 分）