寝起きに続編決定を知り、秒で覚醒しました。情報の元をたどると海外のエンタメニュースサイトのようですね。
- ‘コンスタンティン2’:キアヌ・リーブス&フランシス・ローレンス、DCヒット作の続編に出演
‘Constantine 2′: Keanu Reeves & Francis Lawrence For Sequel To DC Hit – Deadline(英語) - キアヌ・リーブス、『コンスタンティン』続編で復帰、HBO MaxのTVリブート版は『マダムX』とともに消滅
Keanu Reeves Returns for ‘Constantine’ Sequel, HBO Max’s TV Reboot Dead Along With ‘Madame X’(英語)
監督はフランシス・ローレンスが続投し、制作にはJ.J.エイブラムス。そして主演はもちろんキアヌ・リーブス!
『コンスタンティン』とは
DCコミックスの『ヘルブレイザー』という漫画が原案となり、2005年に公開された映画でキアヌ・リーブス扮する黒いスーツに身を包んだ悪魔祓い師ジョン・コンスタンティンが人間でありながら天使や悪魔たちを相手に大活躍するお話。
『マトリックス レボリューションズ』(2003年)公開後だったこともあって、劇中の衣装が黒いスーツなので「エージェント」になぞらえて各メディアで紹介されたことを覚えています。DVDのジャケ裏にもしっかり記載。
キリスト教にまつわるオカルト要素がふんだんにありながら、ホラーというよりもアクション映画に近いので「怖い映画はちょっと…」という人も楽しめるかと思います。もちろんキアヌ・リーブスファンなら間違いなくおすすめ。
17年前の映画ながら今とあまり変わらない容姿はある意味こっちの方が超常的で、お肌が今より少しスベスベしているかなというくらい。個人的には『ジョン・ウィック』のように髭をたくわえたキアヌ・リーブスも渋さが増して大好きですが。
また、主人公コンスタンティンの闘う理由が正義感からではないのがミソ。タバコを始終ふかしまくり酒をあおり退廃的で人として危うく、それでも悪魔祓いの腕はピカイチ。強大な力を持つ人ならざるものを相手に、問題をかかえたアンチヒーローの立ち向かう姿は最後までハラハラさせてくれて、そこがまた大きな魅力となっていると思います。
ちなみに原作となった漫画のジョン・コンスタンティンは、金髪でよれたコートを羽織り映画のキャラクターと全く違いますが、ドラマ版として制作された方では漫画に近い風ぼうになっています。
映画は漫画はあくまで「原案」という位置付けのため、ストーリーも映画オリジナルなので原作を知らなくても置いていかれることはないでしょう。じぶんも映画を観た後で漫画の存在を知りましたし。
なぜ続編の発表に驚いたか?
続編の報に寝ぼけた頭が覚醒するのにはわけがあり、この映画に関してはここに至るまで曲がりくねった長い長い道のりがあったからです。それはさかのぼること映画が公開された翌年の2006年から、
続編の舞台は南米の国を予定していて、前作で監督を務めたフランシス・ローレンスはプロデューサーとして続編にかかわるそうだ
キアヌ・リーヴス主演の『コンスタンティン』、続編製作|シネマトゥデイ(2006.11.27)
このときはまだ「あ、続編つくるんだ。楽しみー」程度の浅い感情でした。監督も続投ではなかったと言われています。しかしこれ以降なかなかまとまった情報が出てこなくなり、ときどき思い出して調べてみてもキアヌ・リーブスの新作映画の情報はあれど『コンスタンティン2』は制作が決定したという事実のみ。
そして時は流れて2019年。もう忘れかけていた頃、
「ジョン・コンスタンティンをもう一度演じたいとずっと思っているんです。僕はあのキャラクターが大好きだし、あの世界も大好き。演じられたこと、あの世界にいられたことは本当に楽しかったんですよ。」
キアヌ・リーブス、DC映画『コンスタンティン』再演を希望 ─ 「大好きな作品、もう一度演じたい」 | THE RIVER(2019.5.19)
制作の話は全く進んでないことが分かります。キアヌ・リーブスは人気だし出演作も目白押しなことを考えるとスケジュールが合わなかったり色んな理由は考えられますが、そもそもスタジオ側の意向が大きいようでフランシス・ローレンス監督によれば、
「ユニバース向けの計画があるようです。別のコンスタンティンなのかもしれないし、何かがあるんでしょう。今のところ、僕たちがあのキャラクターをテレビや映画に出すことはできません」
『コンスタンティン』キアヌ・リーブスの再演、現状不可能か ─ ワーナーに「別の計画」あり、監督が証言 | THE RIVER(2020.7.19 )
DCコミックスヒーローが勢ぞろいするユニバース計画にからんでキャラクターが使えないらしいと。
さらに2020年7月のコミコン(Comic-Con@Home)での『コンスタンティン』公開15周年記念トークイベントでは、
記事タイトルに「実現しなかった幻の続編」て書かれちゃってる!
それでもこの同窓会は、キアヌ・リーブスや監督のフランシス・ローレンス、プロデューサーのアキヴァ・ゴールズマン3人が『コンスタンティン』について楽しそうにおしゃべりしている姿が分かるので必読です。とくに監督が語る
「でも本作のすごいところは、15年経っているのに、新作を作って海外のプレスツアーを行うと、いまだに『コンスタンティン』のDVDにサインを求められることです。私が監督した他の作品よりもずっと多いんです。何年も色んな国で……。本当にこの映画を愛してくれているんです。ある意味、本作は新しい命を得たようなものです」
キアヌ・リーブスと『コンスタンティン』の製作陣がオンライン同窓会!実現しなかった幻の続編を語る(2020.7.26)
この部分がグッときますね。スタジオの意向はあるにせよ制作現場ではアイデアを出し合い続編に向けて動いていたことがよく分かりました。
そして同年の11月、『コンスタンティン』で重要な役を演じた俳優ピーター・ストーメアがインスタグラムで自身の場面写真をアップして意味深なコメントを残します。
15周年の話題も出た年だったので当然ザワつきます。しかしこれに続く公式の発表はその後もなく、彼が演じた役が役だけにこれを信じてよいものかどうか。
そして2021年12月、
「頼んでも無理だったんだ! 実際に起こったんだよ。もう一度、映画『コンスタンティン』のジョン・コンスタンティンを演じたいんだ」と語ったリーヴス。同作の第2作を立ち上げようと試みたが、ハリウッドは関心を示さなかったと付け加えていた。
キアヌ・リーヴス、「もう一度『コンスタンティン』を演じたかったがハリウッドは興味を示さなかった」と明かす(2021.12.15)
今なお第一線で活躍している大スター、キアヌ・リーブスがお願いしてもダメなのか!?ハリウッド世知辛すぎる!!もはや打つ手なし!!!と肩を落としあきらめきっていたところに冒頭の「続編決定!」の報に戻るわけですよ。そら目も覚めます。
そんなわけで17年の時を経てようやくスタートラインに立った続編制作。他の配役はまだ発表されていないようですが、1作目の主要なキャストであったレイチェル・ワイズやティルダ・スウィントンなど、今もバリバリに活躍する俳優さんばかりなので、はたしてどうなるのか続報も大いに楽しみです。
マジでもう覆らないでほしい。
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