『ゴーストバスターズ』を世に送り出したアイヴァン・ライトマン監督逝去の報を受けて

現在公開中の『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の監督ジェイソン・ライトマンの父親であり、シリーズを生み出したアイヴァン・ライトマン監督が2月12日に亡くなりました。

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去年6月に親子で元気そうにインタビューを受ける監督を見ると顔色も良く特にどこも悪そうには見えなかったのでかなり驚きです。
ニュースによると自宅で就寝中に亡くなり、持病などの情報もないので老衰のようにも受け取れます。

息子も同じ映画監督の道に進み、自身の映画の続編を息子が撮るに至る過程は以前に投稿しましたが、映画の内容とも重なりかなりドラマチックに見えました。
そして息子の撮影を見守りその映画の公開を見届けて眠る間に息を引き取るのは、まさに大往生なのではないかという気がします。

突然の離別に家族は悲しまれているかと思いますが、公開されたコメントを読むと悲しみと共にアイヴァン・ライトマン氏の功績は誰もが認めることであり、この別れをどこか穏やかに見つめ受け入れているかのようにも読めました。

私たち家族は、夫であり、父であり、祖父でもあった彼の突然の死去に深く悲しんでいます。彼は私たちに、常に人生のマジックを探し求めるよう教えてくれました。彼の映画監督としての仕事が世界中で数え切れない人々に笑いと幸せをもたらしたことが、私たちにとっての慰めです。家族として個人的に死を悼むと同時に、映画を通して彼を知っている人たちが、彼のことをずっと覚えていてくれることを願います

『ゴーストバスターズ』などを監督したアイヴァン・ライトマンが75歳で死去

『ゴーストバスターズ』ファンとして自分もかなり喪失感はありますが、ホロコーストから逃れカナダに渡り、そのあと数々の作品を世に送り出しベッドの上で幕を閉じる様は、とても映画的な最期だったように思います。

ちなみにレイ・パーカーJr.のミュージックビデオを撮ったのもアイヴァン・ライトマン監督だったとは知りませんでした。有名人のカメオ出演や最後にゴーストバスターズのメンバーと一緒に踊るシーンはともて楽しげ。時代の空気が濃縮されて映り込んでます。

最後に、2000年のロサンゼルス・タイムズに語られたという言葉がコメディーに対する真摯な仕事ぶりと監督の人柄を表すようで深く頷けました。

“It’s such a visceral thing, laughing. So getting to the point where you can get an audience of 600 people laughing is really precise and intricate work.”

「笑うということはとても直感的なことなんです。だから600人の観客を笑わせるというのは、本当に精密で複雑な仕事なんです。」

Ivan Reitman, producer, ‘Ghostbusters’ director, dies at 75 | AP News

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監督:アイヴァン・ライトマン

大統領に顔が似ているだけで替え玉となった気のいいお人好しのただの一般人が巻き起こすハートフルコメディ。偽物の大統領を護衛する羽目になったSP役のヴィング・レイムスがいい。コメディのテンポや全体を包む温かさは『ゴーストバスターズ』に通じるものがあり安心して最後まで観られる一本。未見の人は是非に。

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