『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』をクリアしました。

Switchで発売されたリメイク版ではなく、ゲームボーイアドバンス(以下、GBA)版です。2023年にこのカートリッジを掲げて「クリアしたゼ!」とうそぶく人間は、少なくともこの町内で自分だけだろうと自負しております。
GBA版『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』とは
初出はファミコン ディスクシステムから1988年に発売されたソフトで、自分が今回プレイしたGBA版は、2004年にファミコン生誕20周年記念としてファミコンミニシリーズ 第3弾 ディスクシステム セレクション にて復刻された中の一本です。

ちなみに第1弾のソフトを10本全部そろえると、ソフトが収納できる「ファミコンミニ コレクションBOX」が貰えました。当時友達が持っててうらやましかったのを覚えてます。
ファミコンミニシリーズの公式ページは今も残っていて、ラインナップも確認できます。貴重な資料にもなるので、こういうのはなるだけ残しておいてほしいですね。
いまとなっては Switch Online に加入すれば大体プレイできますが、カートリッジとゲームボーイで遊ぶところに風情や味わいを感じるのがレトロゲームが好きな人間の性(サガ)でして、さらにリメイクされたこともあってか、このソフトは Nintendo Classics として配信されていないので、なおさら味わいも深いです。
推理アドベンチャーゲームなのでストーリーの詳細は避けますが、主人公の記憶喪失からいきなりはじまり、自らの名前を思い出そうとしてプレイヤー名を入力する冒頭の流れは感情移入度も抜群。失われた記憶と事件の真相が絡まり合い、真実が徐々に明らかになっていく後編の展開は圧倒的で、ファミコンのグラフィックであることを忘れるほどの没入感のあるシナリオは素晴らしいものでした。ここぞというときに流れる音楽の演出も場面を盛り上げてくれて必聴です。
プレイする上でのコツ
プレイしていて思ったのが、ファミコン時代のゲームは今と比べるとユーザーフレンドリーとはいかず、独自のクセのようなものがあります。一本道のアドベンチャーゲームでも進行を阻むことがけっこう多かったので、そのクセに慣れるためのコツさえつかめば、捜査に行き詰まることも減るのではと思った次第です。ニーズは限りなく低そうですが……。
ただ、今と違う部分はゲームのメカニックが時代とともに移り変わってきた証拠であり、歴史を実感できるポイントでもありますね。この前のニンテンドーeショップ終了の際に買った人は積まずにぜひ今回の投稿を参考にプレイしてもらいたいと思います。
というわけで、以下が「これ分かってたらスムーズに進めたのに!」と思えた、行き詰まったときのコツリストです。
- 「きく」などの行動コマンドは、くり返し選択し続けることで現れる情報や選択肢がある
- 相手の話は「きく」だけではなく、「しらべる」→「どこ?」から人物を選択することで進展する場面がある
- ストーリーが進まなくなったら「おもいだす」「きづいたこと」を選択してみる
- 探偵事務所に戻り、「すいり」して事件の経過が整理されたらそのチャプターは終了して、新しい展開がはじまる合図
- 「しらべる」→「どこ?」で、画面の小さいドット絵のさらに一部を指先カーソルでしめす必要があったり、別の意味で難易度が高いところがある
とくに1番目の「くり返し選択」することは、「コマンド総あたりでイケるやろ」と高をくくっていた自分は簡単に先に進めなくなりました……。
公式の攻略ページも残っているので、多少ネタバレ部分もありますが詰まってしまってどうしようもなくなったら、見てしまうのもアリでしょう。じぶんはとある電話番号を忘れたときに大変助かりました。

ちなみに、クリア後もTVモニターの大きな画面でもう一度プレイしたいという欲望が抑え切れず、WiiUのバーチャルコンソール版をおかわり購入しました。
お便りを送る