ゲーム好きの人には今さら紹介するまでもないと思いますが、任天堂の看板タイトルである『星のカービィ』や『大乱闘スマッシュブラザーズ』の生みの親である桜井政博氏のYouTubeチャンネル『桜井政博のゲーム作るには 』は、ゲームを作らない人も遊ばない人にもとても有益なチャンネルなのでおすすめです。
『スマブラ』の次回作にちょこっと言及
そのチャンネルで先日公開された【雑談】回にて、Wiiで当時発売された『大乱闘スマッシュブラザーズX』は任天堂から制作発表があるまで全くその企画の存在を知らなかった話が紹介され、かなりレアな裏話が聞けてホクホク顔だったんですが、そこでポロリと次回作も作られるであろうことが語られました。
大人気シリーズなので続編があることは確実とはいえ、任天堂から公式の発表がない段階で制作者自身が明言することは珍しく「え、言っちゃっていいの??」と、聞き間違いかと一瞬思うくらいの衝撃でした。
Switch の次世代機が来年には来るという噂も最近よく耳にするので、これは開発が始まると告知もあるかもしれないと目が離せません。
このチャンネルの見どころ
そんなポロリもあるチャンネルの見どころは、自分がかつてプレイした思い出の名作を当時の資料と映像を交え、その企画意図や目的を作った本人自ら解説してくれる贅沢さにあります。
特に“開発秘話”という言葉が大好物なゲーマーにとってはたまらない垂涎エピソードの連発。
ゲームの何をおもしろいと感じているのか?という我々が普段あまり言語化しない部分を丁寧に解きほぐしてくれるのもありがたく、チャンネルのコンセプトである「世界中のゲームの面白さを少しだけ底上げすること」は、ゲームを作る側だけでなくプレイする側の面白さも底上げしてくれる意味なのだと実感できます。
学習コースのような体裁をなしている再生リスト
特筆すべきはゲームにまつわる色んなテーマをまとめた14本の再生リスト。
ちょっと興味があっても圧倒されそうな多さですが、動画1本の尺は2分~5分程度でサクッと視聴でき、なおかつ広告なし。
かなりお手軽です。
- 【A:仕事の姿勢】
- 【B:ゲーム性】
- 【C:企画・ゲーム設計】
- 【D:仕様】
- 【E: チーム運営】
- 【F:グラフィック】
- 【G:モーション】
- 【H:エフェクト】
- 【I: サウンド】
- 【J:UI】
- 【K: プログラム・テクニカル】
- 【L: 広報】
- 【M: 雑談】
- 【N: 企画コンセプト】
こうして並べるとさながら塾の学習コースのような印象も受けますが、語り口は先生が教える「授業」というわけではなく「自分の場合はこんなやり方だった」という経験を元に紹介・共有するスタンスなので、聞く方も肩の力を抜いて見ることができます。
ましてや「え、まだ〇〇してないんですか?」「こんな〇〇はダメ!!」と不安煽り系YouTuberに疲れた人には一服の清涼剤となり得ることでしょう。
「仕事の姿勢」「チーム運営」「グラフィック」「UI」「広報」のリスト名に表れているようにゲームの話だけでなく、企画、営業、デザイン、マネジメントなど内容は多岐に渡り、業務領域として被る職種にある人には興味深いエッセンスが多分に含まれていると思います。
ゲーム業界でもプレゼンのうまさには定評のある方なので、動画自体がすでにプレゼンの体をなし、専門的な部分もテンポがよくて説明は分かりやすく明瞭簡潔。
複数の会社をまたいで構成された100人規模のチームを取り仕切った実力の片鱗を垣間見ることができます。
ゲーム好きにおすすめの回
「星のカービィ 作ってみた」と言い切れる人間はたぶんこの世に一人だけ。
Switch Onlineで配信されているのでサービスに加入してるのならば、見たあとに実際にプレイしてみるのもおすすめです。
体験としてゲームへの理解がより深まることでしょう。
こっちの動画はさらに踏むこんだ内容で、エンディングのシーンがガッツリ入ってるので盛大なネタバレあり。ゲームクリア後にみればストーリーの秘密や技術的な解説は種明かし的な面白さがあります。
さらにこれを当時19歳で企画したという事実に震えます。
やる気がでないときのおすすめ回
「はい!!」
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