先日開催された The Game Awards 2023にて、セガが突然旧作の復活計画を怒涛の勢いで発表しました。
「どうしたんだいったい!?」とこちらが驚くスキを与えないくらいのつるべ打ちの映像に、テンションがブチ上がった中年も多かったことと思います。もちろん自分もブチ上がりましたとも。
発表されたタイトルの中には続編が途絶えてかなり経ち、最後に世に出たのはいつだっけ?と記憶の彼方に消えかけてたりするものもあるので、予習復習の意味も込めその系譜をたどるべく少し振り返ってみたくなりました。
『ジェットセットラジオ』
今回の発表で一番の驚きと興奮をもたらしてくれたタイトル筆頭といっても過言ではないでしょう。わたしは奇声を上げました。
「109」らしき建物をバックに華麗にトリックをきめる姿が映っているので、舞台は前作同様に「トーキョー」っぽく、続編というよりかリブートの可能性もありますね。
2000年にセガ最後のハードとなるドリームキャストから発売され、続編の『ジェットセットラジオ フューチャー』はマイクロソフトが家庭用ゲーム機に参入した2002年の初代Xboxローンチタイトルでもありました。なのでかれこれ20年以上のご無沙汰。そら奇声も出ますわ。
その後、1作目はHD化されてPS3本体のPSストアでダウンロード専用タイトルとして今でも配信されています。Xbox360のストアでも配信されてたんですが、残念ながら今年の2月7日に配信終了となってしまいました。そのときの駆け込み需要の様子はこちら。
- PS3のPSストア:『ジェットセットラジオ』
『Shinobi 忍』
初出は1987年にアーケードゲームとして登場。主人公は忍者ですが舞台は現代のため、敵が平気で銃をぶっ放しヘリコプターまで出撃してくるところへ手裏剣と刀と忍術で挑むという、今みてもクールな設定だと思います。海外ではニンジャブームの波にも乗って大ウケしたのも納得。まあ、めっちゃ難しいんですけど。
映像をみるにリメイク版は単なる横スクロールアクションではなく、探索要素が加わったメトロイドヴァニアっぽい雰囲気を感じます。難易度も家庭用として多少緩和されることを期待したいですな。
アーケード版初代『Shinobi 忍』は Switch から難易度を下げたモードなどオマケ要素を追加して配信されています。さらに Switch のサブスク「Switch Online 追加パック メガドライブ」には続編の『ザ・スーパー忍』『II』もあるので Shinobiシリーズ をおさらいするには Switch がおすすめ。
Xbox360でも配信されていて、こちらはアーケード版そのままの移植ですがセーブ機能が付き、後方互換にも対応しているので現行機でもプレイ可能。PS3本体のストアからは『ザ・スーパー忍』が配信されています。
- Switch:『SEGA AGES SHINOBI 忍』
- Switch:「Switch Online 追加パック メガドライブ 」
- Xbox360:『SHINOBI 忍』(※後方互換対応)
- PS3のPSストア:『ザ・スーパー忍』
『ゴールデンアックス』
こちらもアーケードから1989年にベルトスクロールアクションとしてリリースされたセガの老舗的シリーズ。今回のトレーラーをみると3D化されてサードパーソン視点に変わり、服装の布面積も増えて様変わりしてますが、メインキャラクター3人はそのまま登場するみたいですね。
2008年にPS3から紅一点のアマゾネスキャラのティリスを主人公にした外伝『Golden Axe: Beast Rider』(※日本未発売)が発売され、そのとき一度3Dにはなりました。画面のダークな感じからして今回も海外スタジオが制作してそうですが、個人的にはドワーフのおじさんが登場してくれているのが嬉しいところ。
旧作は 「Switch Online 追加パック」にメガドライブ版の『1』『2』そろって配信されてます。
PS3のPSストアではアーケード版の1作目が単体で、Xbox360からはアーケード版『1』とメガドライブ版『2』『3』がセットとなった『ゴールデンアックス コレクション』が今も配信されてますね。
- Switch:「Switch Online 追加パック メガドライブ 」
- PS3のPSストア:アーケード版『ゴールデンアックス』
- Xbox360:『ゴールデンアックス コレクション』(※後方互換対応)
『ベア・ナックル』
2020年にシリーズ4作目『ベア・ナックル IV』 が発売されたので、それほどお久しぶりな感じはしませんが、今までずっと2Dだったのが今回のトレーラーで3D化されてるので、全く新しい方向性でリメイクしているのが分かります。2Dから3Dへの変更はゲーム性も大幅に変わりそう。
元はメガドライブ用ソフトとして1991年に発売されたベルトスクロールアクションで、日本よりも海外で人気があり、26年ぶり(!)に復活した4作目もフランスの開発会社がセガに働きかけ、ライセンスを取得し制作したという経緯がありました。
旧作『I』『II』『III』の配信は Xbox360 でリリースされた3作セットの『ベア・ナックルコレクション』のみ。
逆に『ベア・ナックル IV』はマルチタイトルとして Switch、PS4、Xbox、PC(Steam) で配信されてます。
- Xbox360:『ベア・ナックルコレクション』(※後方互換対応)
- Switch:『ベア・ナックルIV』
- PS4:『ベア・ナックルIV』
- Xbox:『Bare Knuckle IV』
- Steam:『ベア・ナックル4』
『クレイジータクシー』
プレイヤーがタクシーの運ちゃんになり、街でお客を捕まえて目的地まで送り届ける至極シンプルなタクシー運転ゲームは、1999年にアーケードからリリースされました。車が走れる場所ならどこでもOKで、危険な運転をするほどにお客が喜びチップをはずんでくれるのもクレイジー。
今回のトレーラーでは警察車両で突っ走る映像があったり、タクシーと激しいチェイスをくり広げてたりするので、もしかするとタクシー VS パトカーのマルチプレイが実装される匂わせな気もします。
シリーズ1作目はHD化され PS3 と Xbox360 から配信され今でも入手可能。さらにPSPでは続編『2』とセットとなった『クレイジータクシー ダブルパンチ』もPS3のPSストアで配信されています。ちなみに『2』はドリームキャストの他にはPSPにしか移植されていないレアなやつ。
- PS3のPSストア:『クレイジータクシー』
- PS3のPSストア:PSP『クレイジータクシー ダブルパンチ』
- Xbox360:『クレイジータクシー』(※後方互換対応)
そして「AND MORE」
セガが過去のタイトルを忘れることなく再び蘇らそうとしてくれたことに喜びを禁じえませんが、動画のタイトルには “新プロジェクトティザー“とあり、求人も行っているようなのでプロジェクトはまだ始まったばかりと見るべきでしょう。発売日や対応ハードの発表は時期尚早として、コンセプトトレーラーくらいに見た方がよいかなという気はしています。(期待値上げすぎないよう自制するよく訓練されたセガ好きの所作)
ただ、最後に「AND MORE」で締められているのもポイントで、セガには待望されながら埋もれているIPが他にもまだ沢山あるため、この後に続くタイトルが何なのか次の発表も大いに期待してよいと思っています。
そして、これだけの数のタイトルをコツコツと裏で開発していたのかと思うとホロリとしてしまいました。すき!(?)
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