丘を越えて本屋へ行くの巻

気軽に歩いて行ける本屋が2月で閉店したので、仕方なく気軽に歩いては行けない方の本屋まで長めの散歩と称して『アフタヌーン』と『モーニング・ツー』を買いに行ってきました。ちょっとした遠出です。

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「緊急事態宣言」は解除されたとはいえ、本屋の混み具合は「宣言中」に立ち寄ったときを思い返してもさして変わらずまばらなまま。屋内にいる滞在時間を意識しつつ足早に漫画コーナーの棚に向かい、目的の2冊を見つけたら素早く引き抜いて踵を返しそのまま真っ直ぐレジへ。ちょっとした立ち読みもままならず、すぐ屋外に出ることになるのはなかなか寂しいものがあります。

せっかくの外出なので帰りも電車は使わず、線路沿いの道を電車のトンネルがある丘に向けてテクテクと歩きます。柔らかい日差しを浴びながら裏毛の付いたパーカーのせいで少し汗をかきだしたとき、丘の中腹に立ち並ぶ団地の背後からみるみる黒い雲がせり出してきて、突然雨が降り出しました。

傘を持っていなかったので、仕方なく濡れるがまま。雨雲の隙間から射す日差しは強く、雨跡が消えたり現れたりする地面をひたすら眺め、ようやく丘の上を横切る道路に出た頃になると雨は止んで、濡れたアスファルトのにおいだけが残してなんとも初夏のように清々しいこと。

パーカーを脱いで今度は下り坂をゆるゆると下りていくと公園を囲む桜並木が現れ、通り過ぎた雨雲から吹き下ろす涼しい風に、咲き始めた桜の花びらが舞うところに出くわして、立ち止まってはしばし観覧。

昼下がりの散歩コースとしては悪くないと、残りの帰途を辿りました。

アフタヌーン5月号とモーニング・ツー5月号
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