Switch Proコントローラーの修理と接点復活剤の話

Proコントローラー は Joy-Con と比べて格段に握りやすく、スティックやボタンも大きいのでメインコントローラーとしてずっと使っていました。

ですがここ最近、左スティックで操作しているキャラクターが意図せぬ方向へ動き出すことが頻繁に起こり、シンクロボタンを押してもスティックの補正を試してもまったく効果なし。ついにわが家にもドリフト問題が勃発です。

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まずProコンを分解して掃除する

原因はスティックがこすれて削れたカスが中に入り込んで起こる誤作動らしく、ならば掃除すればよいのでは?とメーカー保証も切れているので迷いなく分解し、スティックが収まる根本にエアダスターを吹き付けることにしました。

エレコム エアダスター 逆さ使用OK 350ml ダストブロワー 3本

エレコム エアダスター 逆さ使用OK 350ml ダストブロワー 3本

ホコリ除去の定番。いろんな場面で重宝するのでおすすめです。

しつこく噴射して外したパーツを元に戻し操作してみると、最初はいいんですが10分ほど経つとまたあらぬ方向にキャラクターが動きだします。仕方なく分解、噴射、組み立て、そしてまたドリフト。このくり返し。

暗い部屋で銃を組み立てるヒットマンよろしく作業も板についてきたころ、この Proコンは掃除では直らないと悟りました。(遅い)

ダメなら接点復活剤を注入する

むかしセガサターンのパワーメモリーが接触不良をよく起こして読み込まなくなったとき、『接点復活スプレー』なるものを使っていたことを思い出しました。

KURE 接点復活スプレー 220ml

KURE 接点復活スプレー 220ml

中古ゲームのカセット型ソフトによくある接触不良にも使ってます。

パワーメモリーもスティックも同じ接触による誤作動に違いはないと、大雑把な推測のもとチャレンジです。

接点復活剤を注入する
液剤が基盤にかからないように周りはティッシュなんかで保護した方がよいです。これは悪い例。

Proコンを慣れた手つきで分解し、スティックを倒した脇から液剤を注入。すると誤作動はピタリとおさまりました。さらに3週間以上経過した現在もキャラクターは思い通りに動いてくれております。

接点復活剤の製品説明がひっかかる

接点復活スプレー

注入したあとで知ったんですが、「接点復活剤」と呼ばれるものには種類があって、とくに KURE の商品は今回使った黒の『接点復活スプレー』ではなく、赤い『コンタクトスプレー』を使っている人が多いイメージです。(ネット調べ)

KURE コンタクトスプレー 300ml

KURE コンタクトスプレー 300ml

成分は『接点復活スプレー』とまったく同じながら内容量は300mlと多い。

『接点復活スプレー』の製品説明を読むと、

●強い衝撃が加わっても、被膜は復元するため、接点の腐食防止効果に影響を与えません。

接点復活スプレー | 製品情報 | 呉工業株式会社

と書かれていて、スイッチやボタンなど激しく動かすことが多いProコンには最適な気がします。

ただ『コンタクトスプレー』の製品説明にある、

●ゴムやプラスチックにかかっても安心です。

コンタクトスプレー | 製品情報 | 呉工業株式会社

という一文が『接点復活スプレー』には無いのがひっかかります。Proコンはガッツリとプラスチックなので……。

【2022.7.15 追記】製品説明が更新されていた

接点復活スプレーのページを久しぶりに確認したら(なんで?)、製品説明に「ゴム・プラスチックにかかっても安心です。」の一文が追加されていました。

接点復活スプレーの製品説明(2022/7/15)
2022/7/15時点の商品説明ページより

以前のページと比べると、所々内容が更新されているのがわかります。

接点復活スプレーの製品説明(2022/6/14)
修正前の商品の説明内容(2021年6月14日のWebアーカイブより)

商品ページが古いままのメーカーもたまに見かけますが、内容をアップデートしていく KUREさん 信用できる! ちなみにこのとき修理したProコンは今も問題なくゴリゴリに動いております。

【2025.5.16 追記】『接点復活スプレー』と『コンタクトスプレー』の違いを考える

公式に”違い”は明言されてませんが商品ページをみると、『接点復活スプレー』は工場や施設にあるスイッチ部品や配電盤などで起こる接触不良の改善に、『コンタクトスプレー』は自動車やオートバイの日々のメンテナンスにと、想定しているターゲット層や利用シーンの違いでラベルを分けているように見えます。

Amazonのカテゴリーも『接点復活スプレー』は「産業・研究開発用品」で、『コンタクトスプレー』は「車&バイク」に分類されてますからね。

成分は「鉱物油、防錆剤、石油系溶剤」と、どちらも同じなので効果に違いはないはずです。

ちなみに、Proコンのさらなる後日談も投稿しております。

Switch Proコントローラーを接点復活剤で修理してから2年後の経過報告

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